我国の農村計画とその理論 (念) は時代的に前期と後期とに分けられる。 その前期の代表的なものとして大正13 (1924) 年の那須博士の農村計画論, 次いで篤農家山崎延吉の農村計画論 (昭和2年, 1927) をあげることが出来る。 そしてその後期は今次太平洋戦後即ち昭和20年後にそれが見られる。 その代表は昭和25年5月成立の 「国土総合開発法」 の施行によって確立したと言える。 いずれも前者は (旧) 都市計画法 (大正8年, 1919) の施行が重要な刺激となっているし, 古くはE・ハワード著 『田園都市 (1898)』 論の導入も刺激剤となっていたと思われる。