造園雑誌
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多摩丘陵における農用林的利用衰退による二次林の植生変化
藤村 忠志
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1993 年 57 巻 5 号 p. 211-216

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抄録

多摩丘陵の二次林の農用林的利用衰退と植生変化の関係について考察した。現在の二次林の植生は種組成と相観から, 林冠の2つの型と林床構造の3つの型の組合せによる落葉広葉樹林6タイプと常緑広葉樹林1タイプの合計7タイプ (3林冠型と7林床型) に区分された。林冠型・林床型の分布と斜面方位と傾斜, 最終伐採年代との関係の分析から, 林冠部の植生変化としてS.40年代以降に伐採された針葉樹の植林の一部, S.50年代以降に伐採された北緩斜面, 南急斜面のコナラ, クヌギの優占する林分での伐採後の管理衰退による薪炭利用に不適な樹種の混生する林分への変化, 林床部での変化として下刈り管理の衰退による林床植物の高密化が明らかとなった。

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