造園雑誌
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森林風景写真の水平方向への構図の移動に伴う被験者の認識と評価の変化に関する一考察
田中 伸彦安原 加津枝奥 敬一香川 隆英
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1993 年 57 巻 5 号 p. 301-306

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抄録

風景写真の構図が水平方向に移動するにつれて, どの様に認識と評価が変化していくのかを, 同じ視点で構図が一定角度 (7.66°) ずつずれた47枚の写真を用い, 心象評価実験を行い検証した。その結果, 認識には, 主対象を識別して幾つかの主対象群に区分する段階, 各主対象群の中央部 (メイン景) と境界部 (移行景) とを識別する段階, 各メイン景・移行景の中を更に区分する3つの段階がみられた。また評価には波状の大小の起伏がみられた。そして両者には, 各主対象群のメイン景に評価のピークが現われ, 移行景に評価の底が現われるという対応関係があった。そのため構図の差が心象評価実験に影響を及ぼしうることが定量的に明らかになった。

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© 社団法人 日本造園学会
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