造園雑誌
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明治期における朝顔雑誌の創刊とその展開
丸山 宏
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1993 年 57 巻 5 号 p. 31-36

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抄録

江戸期における朝顔関係書の出版は園芸文化の高揚期でもある文化・文政期と幕末の嘉永・安政期にそのピークがある。近代に入ると明治30年代に再び江戸期に劣らない朝顔関係書が多数出版される。また, 朝顔雑誌が明治20年代後半から東京を中心に各地で発刊され, 同好会的存在であった朝顔会が雑誌というメディアによって情報交換の場を作り, 多くの会員を集めたことは特筆に値する。朝顔が一年草で, 栽培の比較的容易な種であったことも一因であるが, 明治期の流行は江戸の園芸文化への憧憬として, 劣性遺伝による変化朝顔への好事家的嗜好がその背景にあった。明治期に多くの園芸雑誌が刊行される中, 朝顔雑誌の近代園芸史上の意義を検討する。

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