抄録
積雪寒冷地における子供の戸外遊び頻度や内容は季節によって大きく変化し、遊び場の計画に際しては冬期利用をどのように促進するかが重要な課題となっている。本調査は小学生を対象として夏期と冬期の戸外遊びに関する状況を質問紙により把握し、特に冬期の戸外遊び場の利用実態や制約条件を明らかにしようとしたものである。その結果、冬期は戸外遊びの減少が著しく、日常的な遊び場も変化すること、また公園の利用度や誘引力は夏期とは大きく変化することを示した。一方、子供達は戸外遊びに対して積極的な層と消極的な層に分かれており、それぞれに対応した遊び場づくりが必要と考えられた。