ランドスケープ研究
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スライドによる中・高・大学生の眺望景観に対するイメージと評価に関する研究
裴 重南油井 正昭古谷 勝則
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1994 年 58 巻 5 号 p. 181-184

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抄録

眺望景観に対する中, 高, 大学生のイメージ構造と評価の差を把握する目的で, 自然景観31景と建築物を画像合成した景観7景を用い, SD法とME法の評価実験を実施した。被験者は中学41名, 高校40名, 大学33名である。実験結果は因子分析とMDS分析で各グループ間の特徴を比較した。イメージ構造は, 中, 高校生は4因子, 大学生は5因子を抽出した。各グループとも第1因子は構成している形容詞からみて, 総括的評価因子と判断した。MDS分析では, 各グループ共球面構造になっており, 因子分析で抽出した因子は中学生で2つ, 高, 大学生は3つの分類になった。景観評価では, 中, 高校生の評価値が大学生より高い傾向にあることが示された。

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