ランドスケープ研究
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生物季節を指標とした土地環境把握に関する研究
原田 星一郎井本 郁子米瀬 泰隆武内 和彦
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1996 年 60 巻 5 号 p. 511-514

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抄録

本研究では, 生物季節を空間的な指標として利用し, 土地環境の把握を行うことを目的とした。千葉県西部において, 落葉高木の展葉開花について調査を行い, その進行の状況を指数化した上で, その値の等値線図を作成し, 生物季節学的土地環境図とした。この図からは, 都市域において生物季節の進行は早まり, 逆に緑地が残存する地域で遅いことが読み取れた。重回帰分析により生物季節の指標値と土地被覆を示す変数, 及び気温に関わる変数の間の関係を調べたところ, 4月の平均気温, また, 生物季節の観測点から半径1000m以内の高木, 一般家屋, 露出地, 人工被覆平坦地の被覆率が説明変数として選択された。

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© 社団法人 日本造園学会
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