帝都復興事業における震災復興52小公園の計画思想を明らかにするため, 震災前後期における公園論小公園の計画内容, および52小公園の運営管理の展開を分析した。その結果, 震災前後期においては, 児童のための公園の設置, 学校以外の場での児童の管理や教育の必要論が高まっており, 小公園の計画においては, 公園における児童の指導, 教育などが計画の中に位置付けられていたことがわかった。また震災前後期における社会不安を背景として, 公園における社会教育や, 公園を通じた地域住民の統合が計画に織り込まれており, 震災復興52小公園が社会秩序を形成する空間装置としての意味をもっていたことがわかった。