抄録
中国内蒙古自治区の毛烏素沙地を対象に, リモートセンシングデータを使って緑化状況のモニタリングを行うための教師デー夕を得るために, 現地調査を行った。光学的手法を用いて, 植生の分光特性を活力度として表し, 植生の構造的数値である葉面積指数 (LAI) および現存量との相関関係を検討した。その結果, 木本・草本群落の植生指数 (NDVI) とLAIには正の相関が高かった。NDVIと現存量との相関は低かったが, NDVIとLAIを独立変数として重回帰分析を行うことにより, 高い相関がえられた。