ランドスケープ研究
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「樹高幅員比」に基づく景観イメージの評価
亀野 辰三八田 準一
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1997 年 61 巻 5 号 p. 617-620

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抄録
本研究は, 街路景観の評価に及ぼす街路樹の影響について, とりわけ, 樹高と街路幅員との比率 (以下「樹高幅員比」) に着目して, 街路樹景観の望ましいプロポーションとその評価構造を考察したものである。そのために, 3次元CGとフォトモンタージュを併用した景観疑似画像を作成し, これらを用いて評価実験を試みた。その結果, 1) 街路樹景観への評価は,「心地よさ」と「重々しさ」の2つの因子軸によって規定され,「心地よさ」が総合評価に強く影響していること, 及び, 2) 望ましいプロポーションは樹形ごとに異なる値を示し, 円錐型・盃状型・卵円型の各樹形では, 樹高幅員比が0.6で最も高い評価を得た。
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© 社団法人 日本造園学会
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