ランドスケープ研究
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ヤブランとジャノヒゲ (ユリ科ヤブラン亜科) の種子発芽特性
鈴木 貢次郎近藤 三雄
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1998 年 62 巻 3 号 p. 280-288

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抄録

ユリ科ヤブラン亜科のうちジャノヒゲ属ジャノヒゲとヤブラン属ヤブランの種子発芽特性について諸実験を行った。ジャノヒゲの種子の発芽率は, 種皮の色の違いによって異なった。種子の発芽力は乾燥貯蔵によって失われ, 低温湿潤貯蔵によって維持された。ヤブランの種子は, 種皮を除いた方が高い発芽率を示した。また, 採取直後であると暗条件下よりも明条件下の方が若干高い発芽率を示す傾向があった。乾燥貯蔵によって種子の発芽力が失われたが, 低温湿潤条件下に貯蔵した場合でも時間の経過とともに発芽率が低下する傾向を示した。発芽適温は, ジャノヒゲで20~30℃ の間, ヤブランで15~25℃ の間にあった。

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