森林の連続性を評価するための指数CONを定義し, 国土数値情報3次メッシュ (約1km2) を単位とした既存の植生データを用いて, 本州における森林の連続性を評価した。指数CONによる森林連続性と陸生哺乳類13種の分布とのオーバーレイをおこない, CONと分布の対応関係を把握した。指数CONに対する各動物の分布の反応を類型化したところ, 1) 奥山的な動物群, 2) 準奥山的な動物群, 3) 里山的な動物群, 4) 生息特性との関係があまりみられなかった動物群, の4群に分けられた。
1), 2), 3) の動物群に関しては, 一般に知られている分布特性とほぼ一致しており, 森林連続性の評価の妥当性が示された。