中国内蒙古自治区奈曼旗北部において, 土地条件の決定要因として地下水位をとりあげ, 砂漠化強度のとの関係を調べた。 地下水位の測定は1998年夏に47カ所でおこなった。 つぎに測定値の空間分布と周辺の砂漠化進行程度との関連を調べた。 砂漠化の指標としては既存の砂漠化類型図から計算した周辺の裸地率を用いた。 この際土地利用圧を考慮した。 土地利用圧の指標は1965年と1990年の耕地面積率を考慮した。 土地利用圧が極端に大きい地域を除けば, 地下水位が3m以深の地域では地下水位が3m以浅の地域より周辺の裸地面積があきらかに大きかったため, これを閾値として土地区分をおこなった。