竹林は近年になってその資源利用の低迷にともない、 竹林地の管理は粗放状態にあり、その分布は拡大方向にある。本研究では、大阪泉南地域を調査地として都市近郊林における竹林の分布状況の変化を調べ、その現状を明らかにした。調査は、1947年、 1970年、1993年の1/25,000地形図から土地利用についての判読を行い、竹林との関係を調べた。その結果、この地域の竹林は、1947年~1993年にかけて約18.7 ha~約207 haへと増加していること、竹林の分布は居住地周辺に多く見られることが分かった。また、針葉樹林や果樹園が竹林化していること、竹林の面積が大きいほど相対的な拡大率が小さい傾向が見られた。