ランドスケープ研究
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我が国の鳥獣保護及び狩猟制度における鳥獣保護の考え方とその変遷に関する研究
東海林 克彦
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1999 年 63 巻 5 号 p. 379-384

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抄録

本論では, 我が国の鳥獣保護及び狩猟制度における鳥獣保護の考え方とその変遷について考究するため, 鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律等に見られる鳥獣保護の目的, 対象及び手段等の変遷についての調査・分析を実施した。
調査方法は, 法令, 法律改正時の国会審議資料, 審議会答申, 関連通達等の資料調査によった。その結果, 狩猟の規制から鳥獣保護の強化の方向へと法改正が重ねられてきたこと, 鳥獣保護の当初の目的・役割は, 農林業上の益性重視から生物多様性重視へと転換してきたこと, 鳥獣保護の対象は種や個体だけでなく地域個体群も含むものになってきたこと等が明らかにされた。

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