環境の異なる大阪府内18調査地 (うち8調査地は都市化がすすみ, 二次林を含まない) において, トランセクト法により記録されたチョウ76種の個体数変化を土地利用との関係から解析した。チョウの種組成は樹木面積率の変化に伴って推移し, チョウの種数と個体数は樹木面積率がそれぞれ75%と45%にピークを持つ山型の分布を示した。山型の分布はチョウの食性によってある程度説明できた。樹木面積率に対して林縁長は山型の分布をとり, 林縁植物や草本を餌とするチョウの種数が林縁長と高い相関をもっていた。二次林がなく, 都市緑地のみの調査地に出現したのは27種であったが, 年1化性の種とササを餌とする種は含まれなかった。