ランドスケープ研究
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異なる地表面状態の屋外空間における夏季暑熱環境の評価
山田 宏之養父 志乃夫中島 敦司中尾 史郎松本 勝正
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1999 年 63 巻 5 号 p. 543-546

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抄録

樹木緑陰内, 水田畦上, アスファルト道路上, 芝生広場上, グラウンド上という, 5種の異なる地表面状態の空間における夏季晴天日の温熱環境について, WBGT指数を用いて暑熱強度の評価を行った。その結果緑陰を除いて最も暑熱強度が低かったのは芝生広場で, 次いでグラウンド, 水田, アスファルト道路という順序になった。水田畦上は気温は低いものの相対湿度が高く, アスファルト道路上と大差が無いほどの暑熱状態にあることが把握された。2ケ月間の調査で, アスファルト道路上よりも水田の方が高温になった割合が25大9%あり, 夏の日中には1/4以上の確率で, アスファルト道路上よりも水田の畦道上の方が暑いという状態になっていた。

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