ランドスケープ研究
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札幌市のアーバンフリンジを事例とした景観評価
吉田 恵介高木 寛子矢部 和夫浅川 昭一郎
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1999 年 63 巻 5 号 p. 565-568

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抄録

札幌市内に分布する低地と丘陵地の2地区で, アーバンフリンジを事例とした景観評価を行った。レパートリーグリッド発展法の結果.2地区とも「緑の多さ」が好ましい景観の評価項目であった。またSD法の結果を因子分析したところ, 4つの因子軸が抽出され3つが評価軸だった。3つの評価軸は特有の景観構成要素と有意な相関を示した: 快適性軸一低木 (正相関), 開放性軸一山 (正)・荒地 (正)・人工物 (負), 特徴性軸一高木 (正)・住宅 (負)・雑草地 (負)。又, 景観の総合評価である嗜好度に対して, 快適性因子が最も強い影響を持っていた。以上のことから, 景観の総合評価には緑量と低木との相関があることが明らかになった。

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