風景とは, ある特有の意識の持ち方や身体的な体験の仕方, また両者の絡み合いによって体験者が独自に見いだすものである。これを風景生成と呼ぶことにすると, 廻遊式庭園はそれを積極的に容認し期待する風景生成の装置であったと言える。本研究では, 六義園に見られる風景生成行為を対象に, 風景が生成・更新されるしくみについて分析した。その結果, 風景生成を規定する体験者の「かまえ」について3つの類型を抽出し, また風景生成の類型を, 風景を生成する際に体験者があてはめる風景の「見かた」の編集という観点から整理し類型化した。さらに, 各々の風景生成類型について, 操作手法に言及した。