ケヤキの3年生樹木を直径200cm・深さ60cmの地中埋め込み型コンテナに関東ロームを用土として植え付け, 踏圧面積を変えて生長に及ぼす影響を実験的に検討した。踏圧処理は, コンテナ全面区, 1/2区, 1/4区, 対照区とし, 踏圧負荷は14ヶ月とした。土壌の堅密化は地表面から深さ20cmであり, 特に10cmまでで顕著であった。堅密化した土壌では根は水平方向への伸長が抑制され, より下方に伸長していた。また, 対照区に比較してすべての踏圧区で中径根の主軸の生長が悪かった。地上部では, 踏圧区では伸長期間が数期にわたる枝が少なく, 材に比して葉乾重が小さいなどの踏圧の影響がみられた。