2008 年 59 巻 4 号 p. 320-329
現在の産業が広義のサービス化という社会のトレンドに直面しているにも関わらず,それに対応した汎用的な商品設計手法の体系化はほとんどなされていない.本論文はサービスの設計のための計算機支援システムつまりサービスCADシステムの対象記述能力を検証することを目的とした.コインランドリーサービスを事例として適用した結果,サービスを表現する情報を実現方法を含めて記述し,設計中間解の有する設計変数の相対的な重要度を提示することが可能であった.またこれらの情報をサービスに対する一まとまりの情報として参照関係を含めて管理可能であることを示した.