日本経営工学会誌
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多次元類型化にもとづく集団編成の有効性 : 製造工程における作業集団特性の研究(第3報)
天田 三郎永井 義孝田中 宏二畝 正二
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1977 年 28 巻 2 号 p. 180-186

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抄録
一連の本研究からこれまでに得られた結果の位置づけは, 第一操作作業集団の編成を意図した作業集団の集団効果性(職務満足に関する幾つかの満足等)に関する特性の究明であるといえる.本報では, その結果明らかにされた集団効果性に対する要因として重要な属性群にもとづき三つの作業集団構成要素(作業者, 職業, 監督者)をそれぞれ類型化し, 多次元類型要因を構成した.次にこの多次元類型要因にもとづく仕事関係満足, 人間関係満足に関する要因分析を行ったところ, 以下のことが明らかになった.(1)集団構成要素をその属性群にもとづいて類型化することによって, 仕事関係満足, 人間関係満足という集団効果性の側面から, 意図的な作業集団の編成が可能である.(2)多次元類型要因にもとづく集団特性の解明という方法は, 集団編成時の技術的困難さを解消した集団編成基準を確立するために有効な接近方法である.
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© 1977 公益社団法人 日本経営工学会
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