日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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最適レギュレータに基づく定期発注システムに関する研究
田村 嘉浩後藤 正幸俵 信彦
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1996 年 46 巻 6 号 p. 542-549

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抄録

顧客の要求に応じるため需要量を予測し, それに応じて発注を行い.製品を生産し, 在庫する多段階生産-在庫システムでは, 在庫量を制御し, かつ発注量をも制御できる発注システムの研究が重要である.これは発注量変動を制御することにより生産水準の安定化を図り, 在庫量変動を制御することにより安全在庫を低く設定できるからである.従来, この問題の発注システムは動的システムの記述法である伝達関数法が用いられてきたが, リードタイムの変化, 多段階への拡張を考えると, 問題の解法が複雑になる.そこで, 拡張性に優れた定式化を行うため最適レギュレータの適用を考えた.本研究では基礎研究として, 単1品目, 単1工程を対象とし, 生産-在庫システムを離散型確率的制御問題としてとらえ, 発注量変動を制御し, かつ在庫量変動をも制御する定期発注システムを定式化する.

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© 1996 公益社団法人 日本経営工学会
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