大形ディーゼル機関のクランク軸系に生ずる縦振動については, まだ不明の点が多い.
著者らは, 主にねじり振動共振時にクランク軸に縦振動を生ずる現象に興味をもち, ねじり振動の固有振動数だけを変えた場合の, 縦振動現象の変化を調べた.
この結果, (1) ねじり振動の固有振動数を縦振動の固有振動数の1.14倍から1.10倍に下げることにより, ねじり振動共振時の縦方向変位が1.3倍, クランクピンすみ肉部応力が1.4~1.9倍になる. (2) 縦振動共振時の計測値から求めた弾性曲線は, 理論計算で求めたそれによく合うが, ねじり振動共振時の弾性曲線は縦あるいはねじりのいずれとも異なる. (3) 縦振動のI節およびII節と思われる共振が計測されたが, II節と推定される振動では, 縦変位および応力ともI節のそれに比べて小さく, 理論と合わない, などのことがわかった.