日本舶用機関学会誌
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船舶推進電磁歯車装置の理論と実験
柴田 福夫
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9 巻 (1974) 12 号 p. S81-S93

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抄録

船の大形化と高速化に対応する効率の高い大容量推進系の新動力伝達装置として, 筆者は船舶推進電磁歯車装置の構想を作り上げた.それは電磁継手と同期電動機を一体化させた構造とし, 電気的にもその両者を接続して作り, その本体は推進用原動機に結合する内側回転子, 船のプロペラと結合する外側回転子及び固定子から成る.原動機とプロペラの間の動力伝達減速装置として堅ろうで信頼性高く, 5万PS, 8万PSなど大形装置の製作が容易で, 本体自体の効率がかなり高いという特長の上に, 原動機の回転方向を一定にしてプロペラ回転方向を正逆自由に変えうる効果を備える.然し, その最大の特長は本体装置を主体に船全体の電磁歯車システムプラントを作った時にその総合的効率, 価格, 配列などの点で発揮され, 石油事情のきびしい昨今, 四サイクルや二サイクルディーゼル機関などと結合してVLCC, ULCC, 超高速船, 特殊船の分野で広く利用されると信ずる.本論文では, その基本的考えと理論を述べ, 小形装置によって行なった理論の裏づけ実験の結果を紹介し, 更に, その適用につき概説し, 現在試作中の16, 000PS実機製作とその試験への道しるべとするものである.

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