マリンエンジニアリング
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超電導回転機械の船舶への応用
Swarn S. Kalsi
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2002 年 37 巻 5 号 p. 371-375

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抄録

高温超伝導体 (HTS) の進展は, モータおよび発電機双方の新しい種類の同期回転機を実現する。同等定格の従来の回転機と比較すると, これら高温超電導体による回転機は, より安価に, 軽く, 高効率が期待され, さらに, 電力システムにおける極めて優れた安定動作を提供する。界磁巻線は, 35~40Kで動作し, 世界中の多くの製造業者から容易に入手できるクライオクーラーが利用でき, 安価に冷却できるHTS高温超電導体 (BSCCO, またはBi-2223) で作られる。このように, これらの先進的機械は, 海軍および, 商船・海事産業への応用において魅力あるものである。本文では, アメリカスーパーコンダクタ社 (AMSC) および, 他の会社における最近の超電導機械技術について述べている。HTS回転機技術は急速に成熟し, 造船会社, ユーザーは, これらの進展により間違いなく多大な利益を受けるだろう。

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© 社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
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