情報メディア研究
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日本の診療ガイドラインにおけるエビデンス収集に関する記載の現状と課題
-がん領域を例として-
山﨑 むつみ
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2018 年 17 巻 1 号 p. 36-51

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抄録

本研究では,日本の診療ガイドラインにおけるエビデンスの収集に関する記載の現状を明らかにし,海外の診療ガイドラインと比較をすることでその課題を検討した.その結果,日本の場合はエビデンス収集の記載に不明瞭なものが多く,収集の方法と必要性の意義について実務上の具体的な支援が不足しているという課題が明らかになった.診療ガイドラインのエビデンス収集について明確に記録し,公開することは,収集についての再現性,網羅性や収集の限界を含めた透明性を示すことになる.この透明性は診療ガイドライン作成における利益相反の開示に匹敵すると考えられる.これらの重要性について,診療ガイドライン作成マニュアルにも明確に記載され広く運用されることが望まれる.

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