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情報メディア研究
Vol. 9 (2010) No. 1 P 37-58

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http://doi.org/10.11304/jims.9.37

原著論文

本稿では,児童書出版社がどのような利益や価値を志向しているのかを,事業内容の差(児童書専門の出版社か総合出版社の児童書部門か)に着目して明らかにすることを試みた.具体的には,次の手順によって分析した.
(1) 長期的利益志向 vs. 短期的利益志向,普遍的価値志向 vs. 同時代的価値志向の2つの軸によって作られる座標軸の象限を提示する.
(2) どのような出版社が,(1)のどの象限を志向するかを示す仮説を設定する.
(3) 児童書出版社に対する聞き取り調査の回答と仮説とを比較検証することによって,現状を把握する.
以上の作業から,次の結論を導いた.児童書出版社の多くは,長期的利益かつ普遍的価値の象限および短期的利益かつ同時代的価値の象限を志向していた.その際,児童書専門の出版社は販売ルートによって,総合出版社は読者の年齢層によって志向する象限を区別するという違いがあった.

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