8 巻 (1944) 10 号 p. 513-517
50~90% Co, 0~20% Crを含むCo-Fe-Cr系合金の彈性率の温度係數を,螺旋状試料を用ひ,靜的方怯に依つて測定した.温度係數は一般に -20~-50×10-5といふ普通の程度の値を示すが,合金の組成が不銹不變鋼の組成に近づくに從び,その値は始め徐々に後急に減少して零となり,次で正値に變り,不銹不變鋼の組成附近に於て著しい正の最大値を示す.而して正負両値の境界に於ては彈性率の温度係數か全く零となり,所謂エランバーの特性を示す.著者等はこれ等の合金に對しコエランバー (Go-elinvar) なる名稱を與へた.又同じ合金に就いてヤング彈性率をも測定した.彈性率は15% Crを含む合金に於て特に大なる値をとり,不銹不變鋼附近の組成に於て著しい極小を示す.