日本観光研究学会全国大会学術論文集
Online ISSN : 2436-6188
第36回 日本観光研究学会全国大会
会議情報

第36回日本観光研究学会全国大会
移住意向のある旅行者の地域愛着に影響する経験の考察
―神奈川県真鶴町・真鶴出版を事例として―
大川 朝子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 215-220

詳細
抄録

若者の地域への関心が高まる中、関係・定住人口創出の観点においても、旅行者が地域を訪れた際に地域のファンになってもらう機会と仕組みづくりが急務である。本研究では過疎地域において実際に移住者を創出する場として神奈川県真鶴町の「真鶴出版」に着目、旅行者にとってどのような経験が肯定的な印象として残るかを検証した。検証の結果、旅行者と町の人をつなげる仕組みによって、旅行者は町の風土やコミュニティの在り方まで理解するに至っており、住民との交流によって住民の価値観も認識、地域愛着が生じていることが明らかになった。また滞在施設が町の交流入口となり、住民と交流できる場への橋渡し役も担っていることが示唆された。

著者関連情報
© 日本観光研究学会
前の記事 次の記事
feedback
Top