主催: 日本観光研究学会
会議名: 日本観光研究学会全国大会
回次: 36
開催地: オンライン開催
開催日: 2021/12/04 - 2021/12/05
p. 215-220
若者の地域への関心が高まる中、関係・定住人口創出の観点においても、旅行者が地域を訪れた際に地域のファンになってもらう機会と仕組みづくりが急務である。本研究では過疎地域において実際に移住者を創出する場として神奈川県真鶴町の「真鶴出版」に着目、旅行者にとってどのような経験が肯定的な印象として残るかを検証した。検証の結果、旅行者と町の人をつなげる仕組みによって、旅行者は町の風土やコミュニティの在り方まで理解するに至っており、住民との交流によって住民の価値観も認識、地域愛着が生じていることが明らかになった。また滞在施設が町の交流入口となり、住民と交流できる場への橋渡し役も担っていることが示唆された。