抄録
現代の私達の生活はITの普及により、自国に居ながら国を超え情報交換や交流を行うことが可能となった。つまり、身体活動を伴わずに、多くの情報を共有し国際理解や国際交流ができる時代となっている。一方、人と人が同じ時間と場所を共有し共通体験することでしか得られない交流や国際理解があるのではないかと考える。本稿は、2019 年7月にオーストリアで開催された第16回 World Gymnaestrada(世界体操祭)参加を通し、大会の主旨である多様性への理解、体操を通した国際理解についての質的アプローチからの検証、また、体操をめぐり異なる背景をもつ筑波大学体操部と自由学園最高学部の学生が世界体操祭参加を通し体験した体操への理解、さらに、国際理解に対して体操が持つ可能性について考察する。