抄録
一般撮影分野におけるデジタル画像化の流れは, マンモグラフィも例外ではなく, 高精細なCR装置や画素サイズの小さなフラットパネルディテクタの発展によりスクリーン/フィルムからデジタルへと移り変わろうとしている。ただし, デジタルマンモグラフィに使用されるX線の質は, スクリーン/フィルムと同じであり, モリブテン (Mo) ターゲットにMoフィルタによる乳房X線撮影装置の実用化に成功して以来40年間同じであり, X線受像系と画像作成原理が異なるだけである。
今回, スクリーン/フィルムマンモグラフィとデジタルマンモグラフィの違いを整理するとともに, デジタルマンモグラフィの撮影技術と技術講習会について述べる。また, 診断支援アプリケーションのコンピュータ支援診断, トモシンセシス, テレマンモグラフィの概略についても述べる。