日本乳癌検診学会誌
Online ISSN : 1882-6873
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新しい検診精度管理
施設画像評価からみる各施設の精度管理の現状と報告
山田 真矢 安部 哲太郎堀田 勝平
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2015 年 24 巻 1 号 p. 8-12

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抄録

NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構では,継続的に質の保たれたマンモグラムを得るために,一定の基準に従って画質・線量・ポジショニング・システムの評価を行っている。2012年4月からはソフトコピーの施設画像評価が始まり,多くの施設が施設画像評価認定を取得した。しかし その一方で,施設画像評価の受検項目がクリアされていない施設や,精度管理に不備があるため改善を要する施設など,再提出となる施設が多く見られる。 そこで今回,再提出となった原因の分析を行い,改善点について話題を提供した。主な再提出の原因として,乳房構成の理解度,皮膚情報の欠損,CRのイメージングプレート劣化によるアーチファ クト,品質管理記録簿の不備,DICOMビューアへのデータのインポート不可などが挙げられる。こ れらの項目を,理解・改善することにより,適正な精度管理を行うことができると思われる。

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