日本乳癌検診学会誌
Online ISSN : 1882-6873
Print ISSN : 0918-0729
第27回学術総会/シンポジウム2
当院での遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)乳癌未発症者での乳房サーベイランス実施状況
大住 省三青儀 健二郎高嶋 成輝高橋 三奈原 文堅清藤 佐知子松山 裕美金子 景香
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2018 年 27 巻 1 号 p. 24-28

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抄録

PARP 阻害剤であるOlaparib の転移・再発乳癌での承認が間近とされる。この薬剤は乳癌の場合,遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)の人にしかその効果を期待できない。そのため今後全国的に多くの転移・再発乳癌患者にBRCA 遺伝学的検査が行われていくと予想される。その結果,今までとは比較にならない数のHBOC 乳癌患者が見つかってくるものと思われる。HBOC は遺伝性疾患であるため,血縁者の中にHBOC の人がかなりいると思われ,その方々へのケアも重要である。今後血縁者への診療を進めていくなかで,乳癌未発症のHBOC 女性が多く見つかってくることになり,その方々に対する乳房サーベイランスを行っていく必要がでてくる。どのように乳癌未発症HBOC 女性に乳房サーベイラアンスを行っていくかが今後大きな課題として浮かび上がってくるであろう。四国がんセンターでは,遺伝カウンセラーを中心としたチーム医療でこの課題に取り組んでいる。四国がんセンターでのMRI を用いた乳癌未発症HBOC 女性に対する乳房サーベイランスの現状を報告し,その改善点についても考察する。

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