日本乳癌検診学会誌
Online ISSN : 1882-6873
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第27回学術総会/シンポジウム3
乳房超音波講習会における画像評価からみた装置・画質・検査手技
尾羽根 範員
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2018 年 27 巻 1 号 p. 38-43

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抄録

日本乳がん検診精度管理中央機構が主催または共催する乳房超音波講習会では,受講者に使用装置を申告するとともに,日常の検査画像を持参してもらい,画質設定・検査手技についてアドバイスを行う「画像評価」という単元を設けている。その評価結果を集計した。 対象は2016年1月から2017年6月までに開催した医師対象12回・定員576名,技師対象6回・定員300名,合計18回の講習会受講者876名のうち,当日欠席を含め画像提出がなかった84名と自動走査式装置の使用4名を除いた,医師494名,技師294名,合計788名である。 使用装置に特に問題のなかったもの69.7%,購入後6~10年24.5%,10年以上経過したもの5.2%であった。探触子は94.8%が体表臓器用であったが,血管用探触子の使用が3.8%にみられ,0.4%には探触子に素子欠けなど損傷がみられた。ゲインやダイナミックレンジなど基本的な画質設定は受講者の約90%では大きな問題はなかったが,7%程度は不適切であった。また画像処理が強すぎるとしたものは7.0%であった。 検査手技では,フォーカスが適切だったのは58.9%にとどまり,40%以上が不適切と判断された。その他,該当するもののみの指摘となるが,フローイメージングに関してはROI が広すぎるもの11.9%,速度レンジが高すぎるものは18.4%であった。画像のブレや探触子の圧迫が強いなど走査が不適切なものはそれぞれ1~2%にとどまった点からは,静止画による評価の限界が推測された。

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