日本乳癌検診学会誌
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第29回学術総会/パネルディスカッション1
当院におけるHBOCのサーベイランス
山本 弥寿子岡村 弥妃松山 裕美金子 景香宇野 摩耶三好 雄一郎清藤 佐知子高橋 三奈高嶋 成輝青儀 健二郎大住 省三
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2020 年 29 巻 1 号 p. 21-25

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抄録

近年,がんゲノム医療の保険診療化,マルチジーンパネルの登場,遺伝学的検査がコンパニオン診断として行われるようになる等,腫瘍領域における遺伝医療は大きく変化してきている。それに伴い,遺伝性乳癌卵巣癌症候群(hereditary breast and ovarian cancer syndrome,以下HBOC)の診断を受ける患者数も増加すると予想される。遺伝性腫瘍診療の重要な目的の一つはサーベイランスによる新規がんの予防もしくは早期発見であるが,この診療の対象には未発症を含む血縁者も入っており,サーベイランスの需要は相当数あると見込まれる。その一方,遺伝性腫瘍診療の体制は充分とは言い難く,サーベイランスに至ってはなおさらである。 当院では従来より認定遺伝カウンセラーを中心としたチーム医療を行っており,遺伝カウンセリングからサーベイランスまで一貫して自施設で行えるように徐々に体制を拡大,遺伝性がん診療科の診療の一貫として2018年9月よりサーベイランス外来も開始した。 当院でのHBOC サーベイランス状況を後方視的に検討し,その現状や課題,対策について報告する。

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