山口大学大学院理工学研究科
2010 年 37 巻 1 号 p. 50-56
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結晶化の分子シミュレーションは,高分子の分野においても非常に重要なテーマになりつつある.厚さ10nm程度の非常に薄い高分子結晶の表面において,巨大な分子鎖が折り畳まれながら結晶化する分子過程を直接に"観る"ことが可能である.また,実験的な知見が錯綜している過冷却液体の構造やガラスからの結晶化の解明においても,シミュレーションは大きな貢献が期待される.ここでは,最も単純な分子構造を持つモデル高分子(ポリエチレン)を例に,筆者らの最近の研究を紹介する.
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