日本応用動物昆虫学会誌
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家蚕の角皮に関する研究
IX. アルカリで処理した幼虫角皮
高橋 保雄
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1957 年 1 巻 4 号 p. 265-267

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抄録

1) 家蚕幼虫角皮はアルカリ処理により不正六角状の表面模様が観察されるようになる。
2) 内角皮の厚さは硬皮部と接合腹部で著しく相違しているが,これを構成する薄層の数はほぼ一定しているようである。
3) 内角皮の薄層構造はアルカリ処理により不明白になる。
4) アルカリ処理後80%アルコールに移した幼虫角皮の表角皮や外角皮は無処理の幼虫角皮におけるものとほぼ同様に好酸性を示すが,処理後十分に水洗した角皮のそれらは好塩基性を示すようである。
5) アルカリ処理による角皮(処理後水洗した角皮)の染色性の変化は硬皮部よりも接合腹部で比較的容易である。

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