日本応用動物昆虫学会誌
Online ISSN : 1347-6068
Print ISSN : 0021-4914
ISSN-L : 0021-4914
キビクビレアブラムシの繁殖に及ぼす温度の影響
田中 正
著者情報
ジャーナル フリー

1957 年 1 巻 4 号 p. 268-271

詳細
抄録

1) キビクビレアブラムシRhopalosiphon padi LINNÉを6.0, 12.0, 15.0, (17.5), 20.0, 25.0, 27.5, 30.0, 32.5, 35.0°Cの各定温器内でオオムギの幼植物を寄主植物として無翅胎生雌の日産幼虫数および幼虫発育期間を個体別に実験した。
2) 無翅胎生雌の日産幼虫数は25∼30°Cが最も多く5∼7匹で,幼虫発育期間は25.0∼27.5°Cが最も短く90時間(3.7日)であった。しかし25∼30°Cでは生命が短く,繁殖最適温度は20°C前後と考えられる。
3) 高温限界温度は32.5°Cで,35.0°Cでは成虫にはなれない。最低発育限界温度は6.1°Cで飼育結果とほぼ一致している。また有効積算温度は27.1日度(650時間度)である。
4) 20°C以上の飼育の場合体色は淡赤褐色で小形となり,17.5°C以下では青緑色で大形のものになる傾向が見られた。

著者関連情報
© 日本応用動物昆虫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top