22 巻 (1978) 1 号 p. 33-37
殺虫剤抵抗性ツマグロヨコバイ(新和系)終令幼虫の虫体局所施用による殺虫力,および全身ホモジェネートChE活性の阻害力の両方で,ホルモチオンとMTMCとの共力作用は検出できなかった。しかし,混合粉剤としてポット植の稲に散布した場合の殺虫力では明白な共力作用が認められた。この共力作用は,一方の化合物を稲の茎の下方部分に局所施用し,他方を粉剤散布しても,あるいは両方の化合物を稲の茎に局所施用しても明らかにみられた。ツマグロヨコバイは元来稲の上部の葉を選好し,茎の下方には少なかった。従って,この共力作用は,化合物の植物体浸透性やガス化を前提とし,稲体を経てはじめて現われるものと考えられる。
ホルモチオンとの組合せによる稲体局所施用での共力作用は,BPMC, MPMC, NACでも認められた。