セグロアシナガバチの餌の捕獲場所へのくり返し飛来を,餌としてアゲハ5令幼虫を設置したミカンの小ほ場で調べた。
餌の探索のためほ場外から飛来する蜂を個体識別し,その行動を最高連続4日間観察した。餌を捕獲した蜂は,餌の一部を肉団子にし,場外の巣に持ち帰った。これらの蜂はほ場で餌を発見しなかった蜂より頻繁にほ場に再飛来した。再飛来した蜂は,以前餌を捕獲したミカンの木へ戻ることが多かった。このほ場で前日餌を捕獲した蜂の大部分は次の日も再飛来し,その一部は4日連続飛来した。このように蜂がくり返しほ場に再飛来した結果,捕獲された餌の数は日を追って増加した.