日本応用動物昆虫学会誌
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テンサン及びサクサンの卵殻の表面構造
川上 敏行中嶋 福雄田中 一行
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1980 年 24 巻 4 号 p. 241-245

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抄録
テンサン及びサクサンの卵殻の表面構造を走査電子顕微鏡を用いて比較観察した。
1. テンサンの卵殻の精孔周辺部は2層の花弁状紋からなっていた。卵殻の一般的部分の表面構造は,堤状の隆起を境とする5∼7角形の区画により網目状紋をなしていた。また,堤状隆起の分岐部には気孔が開口し,その外側はフジツボ状の突起によって覆われていた。
2. サクサンの卵殻の表面構造は概ねテンサンと同様であったが,一般的表面構造の部分にみられる気孔はチューリップ状の突起によって覆われていた。
3. 精孔周辺部の特異的な表面構造の部分から一般的表面構造の部分に移行する領域においては,気孔開口部を含めて移行過程を示す種々な中間型の構造が認められた。
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