日本応用動物昆虫学会誌
Online ISSN : 1347-6068
Print ISSN : 0021-4914
ISSN-L : 0021-4914
チャノコカクモンハマキおよびリンゴコカクモンハマキの処女雌が放出する性フェロモンとその関連化合物
野口 浩杉江 元玉木 佳男大政 義久
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 29 巻 4 号 p. 278-283

詳細
抄録

1) チャノコカクモンハマキの雌が放出する性フェロモンおよびその関連化合物を濾紙吸着法およびガラス壁吸着法によって比較したところ前者の方法は後者よりも10倍量多く捕集された。
2) 虫体からの直接抽出法と濾紙吸着法による性フェロモンの抽出,捕集量は前者の1雌当りと後者の1雌夜当りがほぼ同量である。また,両者間には混合比の大きな差は認められない。
3) チャノコカクモンハマキとリンゴコカクモンハマキの性フェロモンおよびその関連化合物の放出量は前者が後者の約3倍量多い。しかし,両種が放出するアルコール成分はほぼ同量であった。
4) チャノコカクモンハマキの微量性フェロモン成分である10Me-12Acはリンゴコカクモンハマキには検出されなかった。
5) 両種が放出する性フェロモン以外の成分で一方にのみ存在するものはチャノコカクモンハマキがアセタート成分5種,アルコール成分4種に対し,リンゴコカクモンハマキではアルコール成分1種であった。

著者関連情報
© 日本応用動物昆虫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top