日本応用動物昆虫学会誌
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雑草ヒエに寄生するホソメイガEmmalocera sp.の生態学的研究
IV. ホソメイガの休眠に及ぼす日長と寄主条件の影響
後藤 三千代
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1985 年 29 巻 4 号 p. 298-303

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抄録

ヒエを摂食する単食性の昆虫,ホソメイガの休眠制御に及ぼす日長と寄主条件の影響について調査を行った。休眠決定の有無は長日条件によって強く制御され,わずか2日間長日条件を処理しただけで過半数が非休眠となった。幼虫齢による日長感受性に差はみられなかった。臨界日長は12∼15時間の付近であったので,その日長域で2種ヒエの生育ステージの違いと休眠率を調べたところ,日長が短くなるにつれ,ヒエの生育ステージが進むにつれ,またタイヌビエに比ベイヌビエで休眠率は有意に高かった。2種ヒエの生育ステージの違いによってホソメイガの休眠率が異なることから2種ヒエに寄生する幼虫の休眠率と野外における発生世代数との関連性について検討を行った。

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