日本応用動物昆虫学会誌
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関東地方におけるダイズサヤタマバエとその寄生蜂およびそれらの発生消長について
内藤 篤相坂 冀一郎
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1959 年 3 巻 2 号 p. 91-98

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抄録

ダイズサヤタマバエおよびその寄生蜂について,1955年より1957年までの3年間,関東東山農試の圃場に極早生から極晩生まで10品種の大豆を栽培して5日おきに莢を分解し,内部の幼虫,蛹の数によって季節的消長を調査するとともに,寄生蜂の形態や寄生性についても調査した。
ダイズサヤタマバエは6月下旬より11月下旬まで長期間にわたって発生するが,8月下旬から10月上旬にかけて1つの大きな最盛期があり,このため8月中旬以後に開花する晩生の大豆はいずれもはなはだしい被害を受ける。
ダイズサヤタマバエの寄生蜂はわが国で4種知られているが,当地方ではそれらが全部寄生する。そのうち,P. pleuralisが最も寄生率が高く,T. sayatamabaeはこれに次いで有力である。P. sayatamabae, P. tamabaeの寄生率は前2者に比べてきわめて低い。
寄生蜂の発生消長は8月中,下旬より始まり,9月中,下旬に最盛期があり,10月下旬には終息する。この最盛期はダイズサヤタマバエの最盛期と大体一致する。
寄生形態は,P. pleuralisが外部寄生であり,P. sayatamabae, P. tamabaeは内部寄生することがわかった。T. sayatamabaeについてはまだ不明である。

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