1) 第一白卵(w-1)系統のミュータント白竜白卵の蟻蚕は明暗順応条件と検定時の光強度に応じて走光性の符号を転換した。明順応後は弱い光に対しては正の走光性を,強い光に対しては負の走光性を示した。一方,暗順応後は光強度によらず負の走光性を示した。
2) 暗順応による集団としての正から負への走光性の変化は2∼3時間で,明順応による負から正への変化は約1時間で完了した。変換のハーフタイムはいずれの場合も20∼30分であった。
3) 正および負の走光性を引き起こす可視部での有効波長は,いずれも緑色光であった。
4) w-1の熟蚕も明順応後は正の走光性を示し,暗順応後は負の走光性を示した。それぞれの行動を頭部の動きをトレースして記録した。
5) 交雑実験により,このw-1の走光性の特性は完全劣性であることが明らかとなった。