高知県土佐市のネギ畑から採集した幼虫の次世代から数えて2∼3世代室内飼育して得たシロイチモジヨトウ成虫の増殖とそれに対する交尾遅延の影響を調べた。交尾した雌は713±154個(平均±標準偏差,以下同様)の卵を4.8±1.5日間に産んだ。産卵は交尾の次の夜から始まり,この夜に全産卵数の約40%が産まれ,日当り産卵数は日数を経るにつれて指数関数的に減少した。未交尾雌は羽化後4.1±1.9日後から5.3±2.2日間に371±175個の未受精卵を産んだ。羽化後4日間以上交尾させなかった雌の交尾率と産卵数およびふ化率は顕著に減少した。羽化後の日数と増殖能力との関係を基に行ったシミュレーションは,増殖率を90%以上低下させるために約97%の日当りの交尾阻害率を達成する必要があること,その場合でも交尾雌率は約20%に達することを示した。