日本助産学会誌
Online ISSN : 1882-4307
Print ISSN : 0917-6357
資料
更年期を迎えた女性の月経に対する認識の変化
本田 知佳子我部山 キヨ子
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キーワード: 月経, 更年期, 認識, 月経痛
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2016 年 30 巻 1 号 p. 131-140

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抄録

目 的
 本研究の目的は,更年期の女性が月経をどのように認識してきたのか明らかにすることである。
対象と方法
 妊娠・出産の経験があり子宮摘出術を受けていない7名の更年期女性を対象に,初経から現在までの月経の認識に関して半構成的面接を行った。得られたデータは,解釈学的現象学の手法で分析を行った。
結 果
 本研究で抽出された月経の認識に関するテーマは,5つのカテゴリー「初経時の複雑な受け止めと経験による慣れ」「月経の存在によって気づかされる女性の機能と健康」「閉経と老いていく自分」「他者との関わりが月経の認識に与える影響」「月経痛と月経の認識との関連」に分類された。
考 察
 女性が生涯を通して月経を肯定的にとらえ,上手に付き合っていくことができるようになるためには,初経を肯定的に受け止めることができる月経教育,思春期後期の月経・性教育,母親に対する月経教育,月経痛の正しい対処法の指導が必要である。また,看護者としては,学校教育と医療従事者とが連携した健康教育システムの構築や,周産期以外の女性が婦人科受診をしやすい環境づくりを行う必要がある。

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© 2016 日本助産学会
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