行動分析学研究
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一般対応法則にもとづく選好の尺度化と選択行動データの推移性の検討(<特集>選択行動研究の現在)
伊田 政司
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1997 年 11 巻 1-2 号 p. 41-55

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抄録

3種類のテレビ広告から任意の2広告を並立条件で提示し、被験者の選択視聴行動を観察した。選択視聴時間配分を測定し、これから選択確率を求めた。実験1では時間配分データに一般対応法則を適用し、反応バイアスパラメータの推移的整合性を調べた。反応バイアスノ杉メータ間に推移的整合性が認められたのは被験者17名のうち10名のみであった。しかし、時間配分データそのものは1名を除いて推移性の条件を満たしていた。実験2では選択視聴時間配分データから求めた選択確率について推移性の検討を行ったところ、被験者15名全員で推移性が成立した。ヒトの選択行動を行動的に観察した場合、選択時間配分データから求めた選択確率は推移性の条件を満たしていることが示された。

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© 1997 一般社団法人 日本行動分析学会
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