行動分析学研究
Online ISSN : 2424-2500
Print ISSN : 0913-8013
ISSN-L : 0913-8013
PTSD(心的外傷後ストレス障害) : 行動分析学による理解と治療
C. RICHARD SPATES
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 17 巻 2 号 p. 161-173

詳細
抄録

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、生死に関わるような恐ろしい体験をした人に見られる事の多い、行動的、情動的な反応のことである。全人口のおよそ7%の人がこの障害を持つと言われている。この障害は戦争、火事、交通事故、自然災害、暴力、テロ、などから引き起こされることが多い。この発表では、PTSDにみられる行動や情動などを行動分析の視点から解釈する。行動分析学からの解釈によって、発症のメカニズム、PTSDに対する正しい理解、より優れた治療方法についての幅広い発展が期待できる。治療方法について各種の方法を比較分析したデータも紹介する。

著者関連情報
© 2003 一般社団法人 日本行動分析学会
前の記事 次の記事
feedback
Top